黄檗 悟(きわだ さとる)
昭和24年6月1日生まれ
大工歴 52年
- 昭和40年 大阪の叔父の下で大工人生スタート
- 昭和42年 熊本に戻り大工の腕を磨く
- 昭和44年 自営業を始める
- 以降、木造軸組工法を主に家を建てる
- 平成元年 原口棟梁に師事。社寺建築を学ぶ
- 平成 4年 長男(黄檗博昭)と共に仕事を始める
- 平成 7年 三男(黄檗隆治)と共に仕事を始める
- 平成25年 株式会社黄檗建築設立
- 代表取締役に就任
- 平成27年 現在地に本店及び作業場を移す
私が大工になったのは、幼いころ生活が苦しく、将来、生きていくために始めたのがきっかけでした。
私が生まれ育ったのは、熊本県人吉市の球磨村というところです。
昭和30年ごろ、政府は戦後の復興などで木材が不足し、高騰していたため、拡大造林政策を行いました。
拡大造林とは、里山の雑木林などを伐採し、代わりに比較的成長が早く、経済的に価値の高い杉やヒノキに置き換えることです。
球磨村の雑木山も、冬に伐採し、春に植林、5,6月には下刈り(植林後数年間、苗木に支障を及ぼす雑草や低木などを刈り払う作業)、2~4年間は年に1,2回ほど下刈りをします。
その後も、間引き(良い苗を残し、他を引き抜く作業)、
植林から20年からは枝打ち(節がでないように枝を切り落とす作業)を行い、「木材」として使えるよう、長い年月をかけて木を育てていきます。
私も幼いころ、苗を担いで山に入ったり、下刈りを手伝ったりしていました。
しかし、今日本では、輸入材の増加などにより、資金を回収できず、十分に手入れされずに荒れてしまっている森林が目立つようになりました。拡大造林によって育った人工林が、伐採ないまま放置されている森林も少なくありません。
伐採し、植えて、育てて、また伐採する。
このサイクルをスムーズにするために、国産材を積極的に使い、国産材の需要を増すことが、今、日本がしなければならないことだと、考えます。
国産材は外来材に比べ、コストがかかる、などの問題はありますが、国産材や地域材を使うことで、日本の環境に合った、強く、住みやすい環境の家ができます。
満足できる家に何十年と過ごし、次の世代へと住み継がれていく。こんなに幸せなことはありません。
私は、これから永く住む家を、国産材でつくってほしい、と思っています。
昔の家はほとんど国産材で建てられています。今でもできないことはありません。黄檗建築が一所懸命、真剣に協力いたします。
長男も三男も20年以上大工をしており、私が褒めるだけのことはできます。若い職人たちも、仕事だけでなく、あいさつや礼儀など、まず間違いありません。
木材のご提案や費用などについても、状況に応じて、お客様と一緒に考えてまいりますので、是非、小さなことから、何でもご相談ください。
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